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選ばれる病院のお辞儀はここが違う ~2016.7月~

8月5日に開幕するリオデジャネイロオリンピックまで、あと⑨リオ五輪メダル.jpg

3週間を切りました。前回のロンドン五輪では金メダルが7個、

銀が14個、銅が17個と日本人選手が活躍していました。

今年の夏はオリンピックの応援で熱くなりそうですね。

今月は「お辞儀」についてお伝えしますのでご覧下さいね。              *1:写真引用は原稿末尾に表記

 

  

①4回目お辞儀.jpg

お辞儀をするのはどのような時ですか?と尋ねると、

「相手が前方からこられた時」とか、病院内であるならば「ドアが開いて患者様が中に入って

こられた時」とお答えになるでしょう。数十メートル前方から相手がこちらに向かって

歩いてこられて、その存在を察知すれば、すかざず言葉をかける前に会釈するように頭を

下げることもあるでしょう。そうなのです。お辞儀とは誰もいない場合にはすることのない

動作です。

つまり、常に"特定のある人"に向けて行われる動作なのです。

遠く離れている場合でも、言葉をかける以前に、相手を認知すると自然と頭を下げ挨拶をするという、

相手の存在そのものを尊重する行動が「お辞儀」だと言えます。では、具体的にお辞儀の仕方について

お話していきます。                            

お辞儀には3つの種類があり、その頭を下げる角度により、相手への敬意の深さを表現しています。

②4回目お辞儀-1.png

(1)    まずは、1番軽いお辞儀が「会釈」 

     これはまっすぐ立った姿勢から上体を約15度に倒します。

     ・道や廊下で患者様とすれ違った時

     ・入退室する時に使います。

③4回目お辞儀-2.png

 

 (2)    次が「普通礼」。先ほどの会釈からすると

        さらに上体を倒します。約30度。

        ・患者様をお迎えしたとき

        ・感謝を伝える時に使います。

④4回目お辞儀-3.png(3)    最後が「敬礼」または「最敬礼」といいます。

          これは、上体を約45度倒します。

         背筋と頭の線を真っ直ぐにして、首だけでなく、            

       このお辞儀は、かなり角度が深いために、         

         腰から曲げることを意識すると美しく見えます。

              ・患者様に協力をお願いする時

              ・お詫びする時はこのお辞儀をします。

              ・心からの感謝やお祝いを述べる時には自然と   

                頭が深々と下がりますよね。

                                                                                                        そのような時の「お辞儀」です。

ここで、わたくしは皆さまにお辞儀の種類を覚えていただきたいわけではないのです。

選ばれる医療機関のスタッフのお辞儀で最も大切なことは、

メリハリのある動作を演出することなのです。そしてそのコツはリズムにあります。

【お辞儀の準備】

⑤4回目お辞儀男性-1.png①    足を揃え、背筋を伸ばし、相手の目を見ます。⑥4回目お辞儀男性-2.png

    この時のアイコンタクトが、言葉がなくても

    相手に「あなたの存在を私は知っていますよ」

    というサインになるのでとても重要です。

 

 ②    腰から折るように倒します。

         ・女性は、両手を軽く前で合わせます。

          ・男性は、両手をズボンの側面に軽く添えます。

【洗練されたお辞儀のリズム】

 ③    「いち、に」(1と2)と少し速めのリズムで心のの中で数えると同時に頭を下げます。 

   次の「さん」(3)の数字で、一旦止めます。

   この一瞬止めが美しく見えるコツとなります。

   その後、「しー、ごー、ろく」(4・5・6)と

   今度は少しゆっくり頭を起こします。

      ⑩お辞儀リズム.jpg                             

④    最後に頭を上げた時に、再度、相手の目を見て笑顔

 

 


⑦4回目お辞儀.png私が研修でお辞儀の練習をふたりひと組でしていただいている時に、

よく聞かれるのが「会釈しているのに、首だけをペコリとしているように

見える」「自分では30度、身体を倒しているつもりだけれど...、

パートナーには、30度になるにはもっと下げた方がいいのではと

アドバイスされてしまった...」、「45度前傾するとここまで腰に

負担がかかるものだと知ってびっくりしました...」というものです。

「わかる」と「できる」の違いを痛感されているのでしょう。しかし、少しの反復練習によって、

身体が15度、30度、45度を覚えてくれます。そして、一旦、身体が覚えたものは次からは

自然にスムーズに出来てきます。

ぜひ、スタッフ同士でお互いに角度をチェックしてみたり、リズムを確認し合ってみてください。

その時、アドバイスをする方は、患者様目線になって、そのスタッフのお辞儀から受け取る

印象などを感じるままに感想を言ったり、もう少し改善するとさらに良くなる点を伝えてあげましょう。

 

そして、メリハリをつけた動作が美しく見えると先程も申しましたが、

お辞儀と挨拶言葉を分けてするのも美しい所作の一つです。

これを「分離礼=(語先後礼)」と言います。文字が語っているように

「挨拶言葉をさきに伝え」そのあとに「お辞儀(お礼)をする」というものです。

 

 

⑪お辞儀CAと言葉.jpg「おはようございます」と声に出し、言い切ったと同時に、

先ほどのリズムでお辞儀をするととても綺麗に見えるのです。

医療スタッフの皆様はいつも忙しく、それゆえにこれまでは

知らず知らずに「同時礼」をされている方も少なくありません。

同時礼とは挨拶言葉とお辞儀を一緒(同時)にすることを言います。

今回、「相手の存在そのものに敬意を表す」というお辞儀の意味と、

「美しいお辞儀のリズム」と「分離礼」を理解していただいた皆様には、

「ここのクリニックは変わったね」という良い印象を残すためにも、

意識して応対動作にメリハリをつけてことを試みてくださることを願っています。

 

*1:写真(画像引用)は、リオデジャネイロ五輪のメダル((組織委提供・共同)

  公益財団法人日本オリンピック委員会

http://www.joc.or.jp/games/olympic/riodejaneiro/photo/photo_detail.html?vol_id=7557&photo_no=photo1_1

 

 

16.07.16(土)村田 小百合 カテゴリ:スタッフブログ

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