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良書紹介(41) 『問題解決と意思決定』"ケプナー・トリゴーの思考技術"② 第5章~7章

①辰 2024年明けまして~.jpg新年明けましておめでとうございます。

こんにちは!アイコンプラス、インターンの笹谷です。

本年もよろしくお願いいたします!

昨年末、大谷翔平選手がドジャースとスポーツ史上最高額となる

10年1015億円の契約をしたことがとても話題になりました。

そんな大谷選手が高校時代に作った夢ノートというものをご存知ですか?

(マンダラチャートという方法で書かれています)

真ん中に叶える夢を書き、

その周りにその実現ために必要なことを

広げていくというものなのですが、

その必要なものの中の1つに、

大谷選手は「運」というものを上げていました。

そして、「運」を引寄せるために、

挨拶やゴミ拾い、思いやりをが書いていました。

やはり「夢を叶える=成功する人」とは

日頃の行いにも着目しているのだなと実感しました。

ですので、僕もまずはゴミ拾いや挨拶をするといった、

日頃の行いから意識して変えていくことを

本年の抱負にしたいと思います!

大谷翔平マンダラチャート①(引用URL付).jpg

さて、今回の良著紹介は、前回に引き続き

『問題解決と意思決定-"ケプナー・トリゴーの思考技術"』の

5章から7章までをお送りしたいと思います。よろしくお願いします!

 

この本を推薦する理由

最近になって、"多様性「ダイバーシティ」"という言葉を

耳にする機会が多いと思います。

多様性 ダイバーシティ〔図〕.jpg

この"多様性"とは、文化、人種、ジェンダー、

身体的特徴、考え方など多岐に渡って言われています。

最近の就職活動でも、他と異なっている方が

良しとされていると聞くことがあります。

企業も多様性を重視し、

異なるバックグラウンドを持つ人材を採用することで、

イノベーションや生産性の向上を図っているのだなと想像します。

この本でも、重要なビジネス上の問題に取り組むためには、

多様性を重視し、チームをさまざまなタイプの人間で構成することが

必要であると述べられていますが、

一方でそれを追い求めすぎるのは良くないとも述べられています。

やはり多様性ばかりを求めるとチームは

たちまちバラバラになってしまいうこともあるらしく、

チームの役割を明確にしたり、

プロセスを定義づけて具体化したりと、

"一貫性"も同時に重要視することが

大切であると筆者は強調していました。

多様性がとても重要視されている現代社会に

ぴったりなアドバイスが書かれているので紹介させていただきます。

この本の概要(5章〜8章)
第5章
2022年の7月、安倍晋三元総理大臣が銃殺された事件は、

今でも皆様鮮明に覚えている痛ましい事件です。

安倍氏が銃で撃たれるなど、誰もが予想できていなかったと思います。

そうなんです。未来というものは誰も、予想もコントロールもできないのです。

筆者は"未来はコントロールできると思っているとしたら、

本当の状況を理解していないことになる"と述べています。

それなら、未来については何もせず、

ただそれを迎えるだけで良いのかというとそうではありません。

この章ではそんな未来に対する向き合い方を学びます。

その一例として、"備えよ"というものが挙げられています。

備える〔図).jpgのサムネイル画像備えるということは、未来に起こる可能性のある

いかなる出来事に対しても

用意しておくことを必然的に伴い、

問題の予防と好機の増大に繋がり、

素早い対応を可能にします。

経営者や組織は、このことをよく理解しているからこそ、

多くの時間を未来への準備に費やしています。

"備えあれば憂いなし"という諺がありますが、

本当にその通りだなとは思います。

第6章
21世紀に入り、世の中は情報で溢れかえっています。

日々新しい情報がたくさん入ってきて、

1ヶ月も経てば話題になったニュースも忘れてしまう程です。

そんな中、信じがたいほどのスピードでデータを集め、

まとめる能力や、効果的に情報にアクセスし活用する能力は

個人と組織にとって必要不可欠のものであると述べられています。

しかし、いかんせん情報量が多すぎるのです。

この章では、このような"情報洪水"に情報過多.jpg

どのように適応すればいいのかを説明しています。

この"情報洪水"に適応している企業の例として

ナイキが挙げられていたのですが、

ナイキは情報を故意に制限するということを

しているというのです。

最近はスーパーコンピューターなども開発されて、

どれだけたくさんの量のデータをさばくことができるかを

重要視されているこの時代に、

データを制限するというのはいささかおかしいことだと思うかもしれませんが、

これを行うことによってナイキは長年業界の覇権を握り続けているのです。

自分が知るべきことに集中して、

他の情報は一切取り入れないというこの戦略は、

"情報洪水"に飲み込まれない一つの対策であり、

この本が書かれた当時よりも情報に溢れている現在では、

より有効な戦略だなと感心しました。

第7章
この章の冒頭で、チームとチームワークは、

今日のビジネスの中で神聖とも言える地位を獲得している。

と述べられているように、ビジネスにおいてチームワークは不可欠です。

この本の主題でもある意思決定においても、

チームアプローチの方がより幅広い角度からインプットでき、

大事な点を見逃す危険性も減らすことができるといいます。

そんな"チームワーク"が、きちんと問題解決と意思決定の助けに

なれるようなアドバイスがこの章では書かれていました。

 その中でも特になるほどなと思ったアドバイスが、

個人とチームへの報酬〔図〕.jpg"個人とチームへの報酬と報奨のバランスを

取れ"というものです。

個人のパフォーマンスを重視しすぎて

それに対して報酬や報奨を与えると、

そのうちチームのみんなが個人主義的な行動をし始めて、

チームのパフォーマンスが下がってしまうようになります。

ですので、個人ばかりではなくチーム全体としての

成果に報酬と報奨を与えることが

チームパフォーマンスを上げることにつながるのです。

僕がやっていた野球やバスケットボールで例えると、

監督に褒められたいがために、自分中心のプレーを皆がしてしまうと、

プレーが噛み合わなくなり結果的に試合には負けてしまうということです。

ですので監督は、個人のプレーに対して報奨を与えすぎず、

チームとしての成功に対して報奨を与えることが大切だということですね。

ビジネスをする上で役立てて欲しいポイント

『問題解決と意思決定-"ケプナー・トリゴーの思考技術"』の、

5章から7章を紹介させていただいてきたのですが、

その中でとてもいいな!と思い、参考にしてほしい

ポイントを共有させていただきます。

それは"決定連鎖分析をせよ"というものです。

"決定連鎖分析"とはどういうものなのかというと、

決定分析を行う前に、その決定によって生じる影響に

よりどういうことが起きるかを分析するというものです。

 

この本では大手レストランチェーンの例で説明されていて、

その企業は人件費がとてもかかっていることに気づき、

経営者は即座に、顧客あたりの労働時間を制限する命令を出しました。

すると労働コストは大幅に下げることができ

他のことにお金を投資することができました。

しかしサービス担当者やバスボーイ(テーブルの後片づけをする係)の数が

減らされたために、厨房からテーブルまでの平均運搬時間が50%も増え、

生産性が急激に悪化してしてしまい、

結果的に顧客が料理を注文してから届くまでの間、

以前より長い時間待たなければならなくなってしまったり、

長い列ができているのが原因で、他の店へ行ってしまいました。

人件費というコストを減らすための明白な対応が、

長期的な帳尻という点から見ると、

間違った対応となってしまっていたのです。

レストラン待ち時間長い.jpg

目先の利益に飛びつきたくなる気持ちは

誰しもがあると思うのですが、

それをすることによってその後どうなってしまうのかということを

しっかり考えてから決定を下すことが大切なんだなと学びました。

僕のバイト先でも最近人件費削減のために

バイトの数をとても減らしているのですが、

例に出されていた企業と同じようにならないで欲しいです(笑)

改めて、本年もよろしくお願いいたします。

24.01.04(木)笹谷 政太朗 カテゴリ:アイコンプラス通信スタッフブログ

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