2017年 酉年明けましておめでとうございます。
昨年はアメリカ大統領にトランプ氏、東京都知事に小池氏が
選ばれ、新しきリーダーへの変換の年だったように思われます。
アイコン・プラスの広報を担当している野木由紀です。
今年最初のブログは、わたくしから送りさせていただきます。
そして、今後不定期ではありますが
【アイコンプラス通信 お客様の声】として
最新の研修情報などをお送りしていきますので
どうぞよろしくお願いいたします。
【アイコンプラス通信-1】
昨年となりますが、2016年12月20日(火)に社会医療法人きつこう会様にて、
主任選抜研修の研修を取材させていただきました。
同法人様は、1949年10月に西区九条に「多根病院」として誕生され、
本年(2017)には68周年を迎えられます。
以来、社会・経済情勢、疾病構造、高齢化、住民のニーズなどの変化に対応。
医療、介護、福祉、予防の複合体として発展し、
超高齢社会にそなえた「社会医療法人きつこう会」
「社会福祉法人亀望会」、地域の医療機関や介護サービスと
密な連携を行いながらトータルヘルスケアシステム体制を整え、
質の高い全人的な医療・介護・予防をシームレス(継ぎ目ない)
として展開されています。
「愛を原理とし、秩序を基礎とし、進歩を目的とする」理念を掲げ、
職員一同となって医療・介護サービスの質を高めるように日々、
努力を重ねていらっしゃいます。
この職員の方々の能力開発分野で、わたくしどもアイコン・プラスは
過去3年間の間に「管理職研修」「係長研修」「新入職員導入研修」
「新入職員フォローアップ研修」などをお手伝いさせていただいております。
そして昨年(2016)9月からは『主任選抜研修』をお手伝いしています。
こちらの研修は来年度2月まで毎月1回のトータル6回として
スケジュールが組まれています。
毎月1回の研修を6回連続で行うことで、きつこう会様の法人理念の
実現を目指すことは当然ですが、他の医療機関様と
特徴に違うところは、研修制度を独自の人事制度(資格制度)と
リンクさせているところです。つまり、
(1) 主任クラスに求められる新資格等級に応じた具体的スキルを習得する。
そして、資格等級に明確に求められている「共同・協調・情報共有のために
(2) チーム医療・介護のための横断的ネットワークを構築する
ため演習・課題を随所に体験していただき、結果として
(3) きつこう会法人理念実現のための意識と行動の共通認識を図る
ことができるように研修内容が組み立てられています。
私(野木)が伺ったのは12月なので、すでに第3回目までの研修が終了し、
4回目の研修を取材したわけです。
内容は「トラブルを未然に防ぐための感性を磨く」「患者様のコンプレイン(不満)解消のための信頼
関係の再構築」や、能率的な仕事の進め方として「スケジューリング演習体験」などが行われました。
【コース風景と研修の進め方】
村田講師の講義は、アメリカでの留学経験などで培ったノウハウや
指導方法などを多く取り入れていました。
視覚的学習要素として動きのある、分かりやすいパワーポイントを
駆使して進めていきます。
参加者は日常業務が終わった後での研修にもかかわらず、
疲労感の様子もなく、積極的かつ熱心にコースに参画されていました。
また、グループ討議も取り入れられ、多くの論議が繰り広げられ、参加者同士の相互啓発も盛んに行われていました。
研修では、クレームなどのトラブルを未然に防ぐために事前課題として出された実際のケースを用いて行われました。
患者様からの待ち時間に対する不満が多い中、
現在の仕事の仕方がそのままでは時間は短縮できないことから、
限りある時間を効率的に使うためのスケジューリング演習など課題
にもチャレンジしていただきました。
グループに分かれたロールプレイングなども実施され、コースは講義+実践で、
より具体的かつかみ砕いた内容であり、日頃の業務に照らし合わせて振り返り、
考える良い機会を持てたようでした。
主任として部下の指導に当たる際に大切な「相手の自尊心を
大切にして可能性を信じるやり方」や
「否定的で抽象的なやり方ではなく、
肯定的で具体的に指示するやり方」「代替案の示し方」など、スムーズで誤解のないコミュニケーションの方法を、
実際に声を出して発表するなど、より実践的に行われました。
また、スケジューリング演習では、平等に与えられた時間をいかに効率的に使うか、
優先順位の有用性や段取り力など能率的な仕事の進め方を伝授。
明日から使える実践力を身につけることができたと思います。
【広報担当者からの感想とまとめ】
村田講師はきつこう会様の理念である「愛を原理とする医療」はどうゆうことなのか!?と
講義の中で何度も落とし込み、愛社精神と医療に携わっている人の自尊心に火をつけました。
主任クラスのプライドを大事にしつつ、部下への指導方法を説明。褒める、認めるを中心とした
共感性を保ちつつ、提案や業務への指示などマネジメント能力を生かした、
部下の育て方を具体的に説明。
コミュニケーション能力の大切さや、いかにストレスなく業務が随行できるかを
多くの例を出しながら示していた点、書物を引用し、自身が共鳴を受けた本を紹介するなど、
独学でスキルアップする効率的なやり方を示した点も、とても分かりやすかったと思いました。
そして、参加者の士気も高まったのではないかと思います。
「コミュニケーションは、思っていることを話すだけではなく、
話しているうちに、相手が何を思っているかに気づくことだ」という
村田講師の言葉がわたくしにとっても印象的でした。
今後は「本来の医療・介護サービスは働く職員自らが精神的に満たされていることで創られる」という考えから、
「感情・ストレス・マネジメントの効用」などの講義も用意されています。この研修を取材して、
コミュニケーションの大切さや表現方法の仕方、感情のコントロール、時間管理など、
普段当たり前に行っていることに焦点を当て、観察することで、職場環境も改善され、
さらに個人の能力や人間性も高められることを理解することができました。
多くの方がこのような研修にご興味をもっていただき、
少しでもストレスのない働きやすい職場で、
大切な自分の時間と能力を生かしていく方法を
ご興味をもってご検討いただけるように
今後も最新の情報をお届けいたします。
どうぞ今後共よろしくお願い申し上げます。