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良書紹介(3)~サピエンス全史(上)~

⑮新緑.png

新緑の美しい季節の到来ですね。

ゴールデンウイークにはリフレッシュされましたか?

目にも美しい色濃い緑の葉と、澄み切った空気、

自然とやる気がわいてくるようです。

今月は、昨年『ビジネス書大賞 2017』で

大賞を受賞した本です。

 

この本を推薦する理由

ホモ・サピエンスとはラテン語で『賢い人間』①サピエンス本表紙.png

『知恵のある人』という意味があるそうです。

現在、生きている私たち人類が属する種の学名でもあります。

では、なぜ、どのようにして、私たちホモ・サピエンスは

賢く、知恵を身につけてきたのか?

これからの未来にもホモ・サピエンスは繁栄しつづけ、

幸福になれるのか?といった謎を壮大なスケールで解いているのが本書です。

②サルから人間 進化.png過去をひも解き、現在を見つめ直し、

未来を想像(創造)していく、まさにタイムトラベルするような

本書は、歴史は苦手だな?と思っている人にも読みやすいと思います。

未来にはどのような世界が待っているのか?

急速に変化していくグローバル国家を杞憂しながら、

新しいホモ・サピエンスの登場もありうる?

「新しい人類ってどんな?」と、普段考えもしない

機を狙った発想を読者に問いかけてきます。

人類とは何か、文明とは何なのかを皆様と

ご一緒に読み解きたいと思い推薦いたします。

本の全体像(概略)

現代に生きる私たち人類につながる、祖先のホモ・サピエンスは、

20万年前、東アフリカに出現しました。③DNA連鎖.png

実はその頃にはすでに他の人類種もいたようですが、

なぜか私たちの祖先の種だけが生き延びて

食物連鎖の頂点に立ち、現代に繋がっています。

その進化とともに祖先たちは「文明」というものを

築いてきました。

なぜ、私たちの祖先だけが生き延びたのかという謎を

三つの重要な革命を軸に、上下巻に分かれて書かれています。

そして、3つの革命とは

(1)認知革命

(2)農業革命

(3)科学革命なのです。

本書は時間軸が壮大なスケールなので

全体をイメージしてもらえるように文中から、年表を作ってみました。

④文中 進化年表.png

それでは、まず認知革命から始めましょう。

七万年前~三万年前にかけて見られた、

新しい思考と意思疎通の方法の登場を

「認知革命」と読んでいます。

では、この認知革命によってホモ・サピエンスが得た能力とは

何なのでしょうか?

著者は「ホモ・サピエンスが世界を征服できたのは、

何よりも、その比類なき言語のおかげではなかろうか」と述べています。

⑤ライオン.pngたとえば、敵やライオンに襲われそうになったら、

「ライオンだ!危ないから気をつけろ!」と知らせるだけなら、

他の動物でも情報を伝達している場合が多々あります。

比類なき言語というのは「全く存在しないものについての

情報を伝達する能力」

「虚構、すなわち架空の事物について語るこの能力こそが、

サピエンスの言語の特徴として異彩を放っている」のだと。

⑥ライオン 王.pngたとえば「ライオンはわが国の守護神なのだ」と語ると

一瞬にして、ライオンが人間を襲う敵から、

神へとその存在価値さえ変えてしまう!!

そんな威力が言葉にはあるということです。

さらに、政治・国家・経済・宗教・芸術といったありとあらゆる人間の活動は、

虚構であると断言しています。「虚構」という言葉は、「架空」「作り話」「想像」と

いうイメージが湧いてくるので、そんな不安定な世界に私たちは生きているの?!

とちょっぴりショッキングな言葉ですね。

実は本書では認知革命がなぜ起こったのかということは⑧脳 ギア.png

書かれていないのですが、より重要なのは

その原因よりも結果を理解することだと言っています。

では、この虚構、すなわち架空の事柄を話せるように

なったことで、ホモ・サピエンスどのようなことを成し遂げてきたのでしょう。

それは、その虚構を他人と共有することにより組織的な協力が可能になったといいます。

その虚構の始まりは「噂話」。

現代でも噂話によって、派閥やコミュニティの親密さや

結束の固さが形成されることがあるでしょう。

しかし、言語を伝え合うことで成り立つ集団が150人を超えると

物事はうまく進まなくなるため、

⑨脳 ハート.png大人数を「同じ方向に向かせるための虚構」が必要になります。

それはたとえるなら神話や宗教の教えに当てはまるのではないかと

思います。

膨大な数の見知らぬ人同士でもその虚構を信じることで、

協調性、社会性、規律性が生まれ、首尾良く協力できるようになったのです。

個の力だけでは絶滅してしまった他の種と違い、

ホモ・サピエンスは集団としての生きるすべを知り、

生存と繁栄のカギを虚構によって得たのです。

虚構とは、「このように信じるといいよね~」と想像上の現実と言えます。

なので、事実をくつがえす『嘘』とは違い、誰もが「そう!そう!その方が良いよ」と

その存在を信じているものなので、その共有信念が存続するかぎり、

想像上の現実は社会の中で力を振るい続けることになります。

この本の全てのテーマは、この「虚構」が私たちの歴史にいかに影響を与え

続けてきたかが、貫かれて書かれている印象を受けます。

いったい私たちはどのような「虚構」を信じて生きてきたのだろう?

とそこに関心を向けながら読むと面白味が増すように思いました。

今月はここまでとします。

来月には農業革命をお伝えしたいと思います。

18.05.10(木)村田 小百合 カテゴリ:スタッフブログ

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