私たちが目指すもの 顧客とともに、常に『笑顔』と『成長』があること

ブログ

良書紹介(11)スタンフォードの自分を変える教室

学生にとって3月は卒業式の季節ですね。①卒業.jpg

卒業式の歌、あなたの思い出の曲はなんでしょう?

「3月9日」「旅立ちの日に」「YELL」...など

仲間達との別れを惜しむとともに、

新しい世界への旅立ちに勇気を与えてくれる素敵な歌が多いですね。

この本を推薦する理由

ハーバードとWIKIPEDIA.jpg私が留学していた街、ボストンには有名なハーバード大学が

あります。数年前、その大学で最も人気のある教授の

授業風景が「白熱教室」という番組で放映されていました。

世界選りすぐりの学生たちが活発に議論を闘わせる姿を

見ながら、教授の議論の展開の仕方、質問の仕方の上手さ

に感心しながら見ていました。

その後、You tubeなどでも世界各国の先生方の講義を

見ることができるようになり、ある日、ハーバードと並ぶ

名門スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られる賞を受賞し、

各種メディアに取り上げられている美しい女性の先生を知りました。

⑥本表紙(最新).jpg容姿の美しさもさることながら原書のタイトル

「The Willpower Instinct」(直訳すると『意志力の本能』)に

俄然、興味をそそられました。

当時、私が開催する心理学セミナーにいらっしゃる参加者の

多くが「自分の殻を壊したいのだけれど、どうしたらいいで

すか?」と質問されるのです。

「殻を壊したいって...どうゆうこと?」とおもむろにその殻の実態を明らかに

するために質問を重ねて行くとわかったことがあります。

殻とは、自分の中にある何かを変えたいという切なる希望を阻んでいるもの

のようでした。

その阻んでいるものこそ、本能に流されている自分の弱さであったり、

甘えであることもちゃんとわかっていることが多いのです。

そこで、自分が望む姿に変わるために、「変わりたい気持ちを持続する力」、

または、変わりたい気持ちを邪魔する自分の弱さや誘惑などに打ち勝つための

「やらない力」を「なんとかしなきゃ」と思っていた結果の言葉が、

「自分の殻を破りたい、壊したい」だったのでしょう。

そこで、この本にはそのような方々への解決の糸口になる情報が書かれてある

かもと思い読み始めました。

そして、その考えが間違いなかったと思えることから、

今回はこの本をご紹介します。

本の全体像(概略)

そもそも意志力とはどのようなものだと思いますか?

多分「強い意思(根性や精神力)をもって何かをやり抜く」という

イメージを持たれるかもしれません。

筆者は意志力を以下のように言っています。

「意志力とは、脳と体で起きている現象を対応させる能力」だと。

例話①:

頭(脳)では、かっこいいピッタリ足が長く見える

スキニ―のジーンズをダイエットVSケーキ.pngはいてみたいので、

心からダイエットを「やりたい」と思っているのに、

大好きなケーキを見てしまうと、

ついつい手が伸びて食べてしまう。

これでは頭で考えていることと、

行動が一致していませんよね。

この頭で考えていることに体を対応させる能力こそが

意志力だと言っています。

そこでダイエットを体に対応させるには「やる力」が必要なわけです。

例話②:

たばこVS禁煙.png頭では、タバコが健康に悪いことはわかっている。

でもちょっと一息つきたい時に、ついついタバコを

吸ってしまう。

この場合も頭が「やめたい」と願っているのに、

体が「やってしまう」という不一致が生じています。

この場合は体に「やらない力」を身に付けてもらう必要があるわけです。

そもそも人はなぜ、頭で願っていることに対して、

体がちゃんと対応して「やり続けれないのか?」または「やめれないのか?」と

思うでしょう。

そんなときに人は「私って意志が弱いからなのよ~」と言うことがありませんか。

そうなんです!!。

この弱い意志力を鍛えることによって、自分の願いや目標が達成しやすく

なるわけです。

そして、意志力を強化するためにもう一つ重要な力が書かれています。

それは、真の目的を見つける「望む力」です。⑭望む力.jpg

この「やる力」「やらない力」「望む力」を強化していく

ための方法を科学的なデータや研究結果を引用しながら書かれていますので

納得性が高く読みやすいと言えます。

さらに、この本は著者がスタンフォード大学で「意志力の科学」として

約10週間の公開プログラムとして実際に行っていたことを

まとめた本なので、全10章で構成されています。

「意志力を開発するために」各章ごとに留意すべき点を

「マイクロスコープ」と見出しをつけて箇条書きされており、

さらに各人(読者)がどうやって役立てることができるのか?

実践する際の重要なポイントを「意志力の実験」として提案されています。

つまり、スタンフォードの受講生たちは一週一章のペースでポイントを学び、

実際の生活で実験するわけです。⑩大学クラス.jpg

そして、その翌週には試した結果報告をし、

自己の意志力強化にその方法が役立ったのかどうかを

確認していたプログラムというわけです。

普通なら10週間かけて学ぶことを、書籍の良さで一気に読みきることが

できるもの、せっかちな人には嬉しい本です。

医療プロフェッショナルとして役立ててもらいたいポイント

⑪絵の具人影.jpg医療機関での職場で役立てるだけでなく、

人生の目標を達成したいと考えている方には、

この意志力を鍛えていただきたいものです。

ちなみに私はこの本を読むまでは、

「意志力は強いタイプかな?」と思っていましたが、

何を隠そう、強いと思っていただけで意志力がとても弱い一人だ

ということを正直に気づきました。

「これはむつかしそうだな?と思うと、つい先延ばしにしたくなる」

「一生懸命仕事をしたあとは、頑張ったのでちょっとくらい

ゆっくりしてもいいかな~」などは日常茶飯事でした(笑)

私のように誘惑に弱くて「やめたいのに、やめられない」人は、

「やったらダメ」なことは頭でわかっているので、

誘惑に負けてしまうと、罪悪感を感じたり、後悔もちゃんとするでしょう。

そのようなときには自己批判るよりも、体に科学的な方法で

「やらない力」を習得してもらいましょう。

本書の中で紹介されている方法を複合させた

私のお気に入りの方法があります。

(1)「望む力」を再確認し、⑮Paperwork.jpg

(2)「未来イメージを強化」するというものです。

(1)の「望む力」として真の目標や価値観を思い出します。

⇒「わたしはお客様に喜んでいただけるプログラムを

余裕をもって企画したいので、心穏やかな職場生活が欲しいのだ」と

本当に願っていることを明らかにします。

(2)「未来イメージを強化」では

⇒締め切りに焦っているイメージから、流れるようにサクサクと次の仕事に

着手している未来の自分の姿を具体的にイメージする。

 

たったこれだけですが、気を抜きそうな時に思い出すと、

「やっぱり仕事にもどろうやろう!」と意志力が強固になっていることが

感じられます。

その他にも、意志力の免疫力を強化するために、

「やる力」とドーパミンを結びつける方法も有効だと思いました。

このように自分に合いそうだな~、やれるかな~という方法を

本書から見つけ、どんどん試すことを楽しんでいただけるのではと思います。

 

著者について

ケリー・マクゴニガル(Kelly McGonical) /訳:神崎朗子

ボストン大学で心理学とマスコミュニケーションマスコミ学を学び、

スタンフォード大学で博士号(Ph.D).を取得した。

その後、スタンフォード大学で心理学についての講師となり、

意志力について教えている。

専門は健康心理学。心理学、神経科学、医学の最新研究を応用し、

個人の健康や幸せ、成功および人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を

提供する講義は絶大な人気を博している。

★2017年2月、TDKのテレビコマーシャルに出演されていました。

(私は、ほんとうにきれいな人で、頭の良い人だなぁ~と

憧れの目を持って見ていました)

 

②歓送迎会.jpg

今年は花粉の量が例年よりも多く飛散するようです。

旅立つ人・見送る人も季節の変わり目、

体調管理にお気をつけくださいね。

2019年3月

 

 

 

 

 

 

19.03.01(金)村田 小百合 カテゴリ:

ブログ

最新の記事

カテゴリ別

月別