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良書紹介(18) 「人を生かす組織」D・カーネギー

ようやく立春を過ぎ、暖かくなる日が待ち遠しいですね。01.png

2月14日はバレンタインデーです。

もとはキリスト教の聖人を記念する日で、

カードや花束をお互いに贈りあう行事でした。

最近は身近な人や自分へ、感謝や愛情、労いの

意味を込めて贈りあう人も増えています。

この本を推薦する理由

人を生かす組織.jpg今月は、D.カーネギーの「人を生かす組織」

という本をご紹介します。

この本の目次をざっと見ると、

「これは経営者や管理者向けの本じゃない?」

「難しそうだな?」と一瞬にして感じ、

まえがきの段階をみただけで

読み続けることに心折れる人もいるかも知れません(笑)

しかし、なぜこの本を私が推薦するかというと、

この本は私が留学するきっかけになった

本の1つだということがあります。

特に印象に残っている部分は

『どのような企業、組織のタイプであっても、

その組織の存続、成否を決めるのは「人的資源」である』

というものです。

そして、留学先では「経営戦略の立て方」や「財務」、

「マーケティング」、「ITの活用」など数多くの科目を学ぶのですが、

カリキュラム(講義)の最終目標として

「人間管理能力」を育成することに

重きを置かれていたことを今でも思い出します。

つまり、組織発展の根源は人間であり、成功の鍵は、

スタッフの感情、欲求、意欲をしっかり把握することの重要性を理解し、

その管理手法を学びました。

確かにこの本は経営という部分に

焦点をあてて書かれていますので、

眼科クリニックを経営される院長、

リーダーとしてクリニックを

まとめることを期待される方には

ぜひお読みいただきたいものですが、

18歳で初めて入職したスタッフであっても、

一列1人前.png中堅と呼ばれる方であっても、

自己の成長の場として、医院の発展のために

一役を担いたいと願う方におススメします。

ここで、本書の目次を紹介したいと思いますが

「やっぱり難しそうやん(;゚ロ゚)...」と

再び感じられるかも知れませんが

おおっ~と、安心して下さい。

分かりやすくご説明いたしますので(*^o^*)

本の全体像(概略)

人を活かす組織目次.pngのサムネイル画像日本の企業を取り巻く環境変化はここ数年、

減速経済と言われ、その厳しさは医療機関も

例外ではありません。

優れた医療技術・サービスを掲げながらも、

マネジメント不在のままでは、

現在の社会環境に対応しきれません。

特に現代のスタッフの価値観の多様化から、

モチベーションやコミュニケーションに

工夫や努力を払わなければ、

「地域から選ばれる医院」作りは難しい

ことでしょう。

患者様に選ばれる医院づくりのために、

自医院の目指すべき目標を設定する

ことがまずは必要です。

そこから、この目標を実現するために、

長・短期での計画を練り、意志決定を下し、計画を仕上げる。

そして、スタッフが日常の業務を通じて実行できるように、

権限を与えたり、育成のために仕事を任せたりする必要があります。

スタッフにやる気を起こさせるための命令の出し方、

教育育成していくシステム。

個性を最大限に生かしながらも、

一方ではバランスよく統制していくことが

「人を生かす組織」であり、

「存続、選ばれる組織」となる普遍の原則が書かれています。

スケール.png

医療プロフェッショナルとして役立ててもらいたいポイント

第十一章に「意志伝達」の中からご紹介したいものがあります。

これは患者様、スタッフ同士、さらには友人関係にも

応用できるようなコミュニケーションの方法が書かれてあります。

ラジオ.png面白いのはラジオの機能をたとえです。

自分の考えを相手に伝えたいと思うならば、

相手の周波数に合わさなくては、

うまく伝わらないと述べられています。

テレビを使ったほうがわかりやすいので少し変えてみますと、

たとえば、私が8チャンネルで自分の思いを話していても、

相手側が8チャンネルに合わせてくださらなくては、

テレビリモコン.png

どんなに力説しても伝わらないということなのです。

つまり相手の周波数やチャンネルに合わせる大切さと、

どうして周波数が合わないのか?

さらにはチューニング(同調させる)為には

どうしたらよいのか?と

有効な手立てがいくつか紹介されています。

そして、相手の周波数に合わせるために、

まずすべきことが「良い聴き手」になること。

人は言葉を聞いていても、

相手のその背景にある考えや思い、

感情を含めて汲み取り、聴くことをあまりしていないものです。

聞くことは学ぶことであり、

集中して聴くことにより、

自然と波長が合っていき、

相手のことを知ることが出来るのです。

そして、最後に、話している相手がはなし終わった時には、

微笑みかけることを忘れないように...とも提言されています。

では、ここで相手との波長を合わせて、

良い聴き手になるための例題を出してみますので

考えてみてください。

 【患者様とのチューニングを合わせるための例題】

ラジオアンテナ.pngあなたのクリニックで、予約をされていない患者様が

待ち時間にしびれを切らして

「すみません、まだですか?」と

聞いてこられたとしましょう。

あなたなら、どのように答えられますか?

-------------------------------

 返答A)「大変申し訳ありません、まだですので、もう少々お待ちください」

         (ていねい語でさらに待つことを伝える)

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 返答B)「本日は混んでいるので、まだですので、もう少々お待ちください」

         ("まだ" の理由を述べる)

------------------------------

 返答C)「予約のない方は、まだですので、もう少々お待ちください」

         ("まだ" は患者様が予約していないせいだと述べている)

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 どうでしょう?これはいずれも自分のチャンネルを変えずに

一方的にコミュニケーションをしていると思いませんか?

相手の波長(伝えたいこと、思い、感情)に

チューニングするためにはどのようにお応えするのがよいのか、

と考えてみてくださいね。

 

著者・訳者について

著者:D・カーネギー(1888年11月24日 - 1955年11月1日)

訳者:原 一男 昭和34年 中央大学大学院修了。

他訳書には「知らぜられるリンカーン」

今年の2月は閏年(うるうどし)。

二月は(にげる)といわれるように

あっという間に過ぎ去ってしまう感じがしますが

本年は1日多いので私は少し余裕というか

お得感を感じています。

 

20.02.05(水)村田 小百合 カテゴリ:スタッフブログ